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起床後朝食までの時間が長いと血糖コントロールが悪い

相変わらず、朝の血糖値対策検討中です。
起床後の血糖値で検索していたらおもしろい論文を見つけました。

論文のタイトルは

2 型糖尿病患者における起床から朝食までの時間及び夕食から就寝までの時間と血糖コントロール指標との関係

掲載紙は、山梨医科学誌 27(大学の紀要でしょうか)

要旨は

2型糖尿病患者の、起床-朝食時間とグリコアルブミン値との間には有意な相関が認められた

です。

起床後朝食までの時間が長いとグルコアルブミン値は高くなる。つまり食後高血糖が発生していると考えられるということです。

この研究は、起床、就寝時刻などの生活習慣を調査員が聞き取り調査を行い、その後グルコアルブミン値とHbA1cを測定し、聞き取り調査内容とグルコアルブミン値との関係を統計的に解析しています。

HbA1cは起床-朝食時間との間に有意な相関関係は認められていません。
また、
夕食-就寝時間の短さとグルコアルブミン値、HbA1cは有意な相関関係は認められてませんでした。研究者はいません。夕食後寝るまでの時間が短くても血糖コントロールに影響はなかったということです。

この調査結果について本研究では

本研究では,起床から朝食までの時間が長いと GA 値が高くなる可能性が示された。これには暁現象が関係していると考えられる。暁現象(Dawn Phenomenon)とは,午前 3 ~ 4 時頃以降に成長ホルモンやコルチゾール,グルカゴンなどの血糖上昇ホルモンの分泌が活発となり,インスリン感受性が低下するために,早朝空腹時の時間帯に血糖値が上昇するという現象である。

この現象は早朝から経時的に血糖値が高くなるため,食前血糖値は起床から朝食までの時間が短い方より起床から朝食までの時間が長い方が高値になることが考えられる。食前血糖値が高ければ食事を摂ることで更に食後血糖値が高くなることは予測できる。

また,食後高血糖に GA 値は影響を受けるが,HbA1c 値は影響を受けにくいと言われている そのため,起床から朝食までの時間と GA 値との間のみで相関関係が認められた可能性がある。

としています。

朝起きてから血糖値が上がること、朝食後の血糖値が高いことが最近気づいた私の血糖値の傾向なので、この研究の結果は納得できます。
この研究の結果からは、朝起きてなるべく早く食事を取ったほうが血糖コントロールには良いという仮説を持つことができます。

この研究、日本語なので読みやすい、医学の専門用語がほとんど出てこないのでわかりやすいです。また、食事時間と血糖コントロールという実際的な研究は、その結果が有効であれば生活パターンにとりいれることができるので実践的で有意義な研究アプローチです。
このような研究がどんどん行われてほしいものです。

ただ、残念なのは、統計的に有意といっても
相関係数=0.12 P=0.04 という値で、これは統計的には相関があるといえても、実際上はほとんど相関がないとみる数値です。(私が見る経営、心理系の論文では相関係数=0.12では弱い相関がある、とも結論付けないレベルと思います)
また、起床-朝食時間の区分が、~2時間、2~3時間、3~4時間、4~5時間の区分なので、これは私の場合には実際的ではありません。私の都合としては~30分 ~1時間の区分が欲しかったところです。

この論文、そのほかにも突っ込みどころ満載です。学生の論文なのかもしれません。
それでも、起床後朝食まで長時間あるのは、血糖コントロールに良くない可能性があることを示しているのかもしれません。

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