糖尿病糖質制限治療10年以上の検査数値推移

いつもコメントをいただくモン吉さんから、11年にわたる長期のデータを教えてもらいました。
糖尿病治療に取り組んでまだ半年の私にとっては、10年以上の長期間にわたるデータは参考になりますし、またこのブログをご覧になっている糖尿病患者の方にもきっと参考になることと思います。

このようなデータをみることはまずありません。モン吉さんには本当に感謝です。ありがとうございます。

モン吉さんの糖質制限

糖尿病発覚当初、血糖値が389ですから、スーパー糖質制限しか考えられなかったとのことです。
現在は、夕食は奥様と一緒に普通の食事をされているようです。夕食は主食抜き糖質制限、ほかの2食はスーパー糖質制限、ということなのでしょうか。

運動はストレッチをされる以外はそれほどはされていないようです。

ですから、食事療法(糖質制限)で、糖尿病治療を行ってこられた、ということのようです。

モン吉さんのデータ

年月    体重  血糖値  HbA1c クレアチニン 血圧
H19年3月 68K  389(60分) 10.7(JDS) 0.82   154-94
19年10月 58K  190(90分)  5.9    0.79  124-80
20年10月 56K  227(90分)  5.5    0.77  126-80
21年11月 56K  162(90分)  5.4    0.82
22年11月 55K  100(空腹)  5.0    0.82  106-72
23年11月 55K  113(空腹)  5.2    0.75  114-62
24年12月 56K  149(90分)  5.2    0.77
25年11月 56K  130(120分)5.4(NGSP)0.85    141-73
26年10月 57K  109(空腹)  5.6    0.82   126-63
27年10月 57K  122(90分)  5.7    0.89   136-64
28年10月 57K  122(90分)  5.6    0.86   125-60
29年11月 58K  117(120分)5.9    0.81   133-66
30年 4月 58K   115(空腹)  5.8    0.84   124-65

*HbAicは25年11月からNGSPでの数値(従来のJDSより0.4高い表示になります)
*血糖値は空腹以外はご飯を半善食べての数値
*尿中アルブミン(クレアチニン補正値)は3~10位で11年間推移

これが私の糖質制限食を始めてからの数値の変化です。
糖質制限食は江部先生が16年、私が11年ですが、江部先生はとてもお元気ですし、私も体調良好でカゼもひいたことありません。

モン吉さんのデータについて思うこと

血糖値とHbA1c

血糖値とHbA1cはいずれも最初の半年程度で下がりあとはほぼ安定とみることができます。

長期で見ると、HbA1cはH19年からH22年の3年間でHbA1cが0.9改善しています。

血糖値はご飯を半善の90分後は、当初190、227だったものが5年後には149、10年後には122ですから長期間にわたる糖質制限で耐糖能が改善されています。

全てのケースについてこうなる、とは言えませんが、糖質制限は耐糖能を下げる、という説の反証になる事例です。糖質制限が耐糖能を下げるというのは単なる仮説ですが、モン吉さんのケースは事実ですから、どちらが信じられるか、ということです。

私には、自分も耐糖能が改善するかもしれないという希望を持つことができる事例と思えます。励みになります。

合併症

前の記事にも書きましたが、従来のカロリー制限の治療ではほとんどの場合合併症になるようです。失礼ながらHbA1cが10を超えていたモン吉さんの場合は、カロリー制限で糖質60%も取っていたのでは、今頃インスリン注射+合併症、という可能性もかなり大きかったのではないか、と想像されます。

クレアチニンと尿中アルブミンについて記述していただいているように、糖尿病腎症の心配なしですし、いたって健康ということですから、少なくとも10年以上の期間合併症の発症がなく健康に暮らせている、という事例です。

糖質制限の長期的安全性について

モン吉さんと江部先生の2件のデータだけでは医学的なエビデンスとは言えません。しかし、江部先生のブログを見ると半年とか1,2年の単位で涼子応な血糖コントロールを実現したケースは多く紹介されています。今後長期的に健康を保ち、合併症を発症していないケースがどんどん出てくるのではないかと想像しています。

日本糖尿病学会は、糖質制限に長期的な安全性のエビデンスがなく勧められない、としています。
確かにその通りです。

しかし、HbA1cが10程度の2型糖尿病として決して軽度でない場合、日本糖尿病学会の推奨するカロリー制限食事療法は10年たってほとんどの確率で合併症が発症する治療法と思われます。

糖質制限は長期的安全性のエビデンスはないがかなりの確率で合併症を発症しない食事療法でかつ実際に健康に暮らしている事例があります。

糖質制限は長期的安全性のエビデンスはないリスクと、かなりの確率で合併症が発生するリスクを比較する必要はあるのではないでしょうか。

コメント

  1. 匿名 より:

    ホリデーさん、こんにちは

    送信はすぐに出来るようになりましたね。以前のような事はありません。
    ありがとうございます。

    合併症は我々糖尿人にとっては、一番の心配事ですよね。
    江部先生のブログでも合併症になる人は減っていないと書かれています。

    >現実に今の日本では、糖尿病学会も認めるように
    糖尿病合併症は全く減少していません。
    人工透析が毎年16000人以上、
    失明が毎年3000人以上、
    足の切断が毎年3000人以上です。
    この事実は、現行の糖尿病治療(カロリー制限・高糖質食+薬物療法)が
    決して上手くいっていない動かぬ証拠と言えます
    現行の糖尿病治療が上手くいっているなら、
    合併症は減り続けているはずです(2018年3月18日ブログ記事)

    従来のカロリー制限食をしている限りは、1回の食事で糖質を60グラム位摂ってしまう訳ですから、いくら薬を飲んでも食後血糖値は180を軽く超えると思います。
    そうなると以前書いた、AGEsが発生します。一度発生したAGEsの寿命は約10年で、10年間血管壁に張り付いて血管壁を壊し続け、合併症の原因となります。
    ですから従来のカロリー制限食を続けている限りは、やがて合併症になるのは当然だと思います。

    >日本糖尿病学会は、糖質制限に長期的な安全性のエビデンスがなく勧められない、としています。確かにその通りです。

    しかし、従来のカロリー制限食に長期的な安全性のエビデンスが無いのは同じです。
    いえ、むしろ続けていると合併症になるというエビデンスがあります。
    それが上に書いた合併症になる人は、減少していないし、毎年新たに確実に合併症になる人が沢山いるという事です。

    • ホリデー より:

      モン吉さん
      今回の記事はモン吉さんのご協力なしでは成立しなかったものです。本当にありがとうございます。
      多くの人に見て、考えてもらいたい、気づいてもらいたいです。

      科学的な思考というのは、一つの事実を例外として無視するのではなく、もしかしたら糖質制限が治療法として有効なのかも、と考えることだと思うのですが日本糖尿病学会は残念ながら違うようですね。糖質制限で糖尿病治療に取り組みかつ長期的に合併症が発生していない事例がもっと世の中に公表されるとよいのに、と強く思います。

      ブログの送信の件、改善されたのならよかったです。
      また何かあったら教えてください。

  2. にょろぞう18 より:

    こんばんは。モン吉さんのデータは、糖質制限歴半年の自分にとっては大きな励みとなります。ただ、自分の場合は、合併症に足を突っ込みつつあるので、その進行を食い止めなければならないという課題もありますが・・・。

    • ホリデー より:

      にょろぞう18さん
      モン吉さんに感謝しつつ、お互い励みにしましょう。合併症も糖質制限で改善したケースが多くあるようですし。