糖尿病合併症はどのくらいの頻度で発症するのか

「必ず合併症になります」と糖尿病専門医に言われたことがずっと気になっています。
糖尿病患者はどの程度合併症になるのでしょうか。

糖尿病合併症の発症割合

2007年の国民健康・栄養調査報告(厚生労働省)によると
医師から糖尿病と言われた人での合併症の割合は
神経障害-11.8%
腎症  -11.1%
網膜症 -10.6%
足壊疽 - 0.7%
です。
上記の複数を併発する人もいるはずですから、糖尿病患者の10~30%が合併症を発症しているということになります。
10~30%であれば、「必ず合併症になります」は大げさすぎるというかウソっぽいですね。

糖尿病合併症と罹病期間

この数字は糖尿病患者全体ですから、糖尿病と診断されたばかりの人も含まれているはずです。罹病期間が長ければ発症率は高くなりそうです。

江部先生のブログでは

神経障害は、特に早ければ罹病後2~3年、通常は罹病後5~10年で発症してきます。罹病期間が長くなるにつれて有病率が高くなります。

糖尿病網膜症は、通常は罹病後、5年以降に始まります。
網膜症を発症する率は、糖尿病の罹病期間が長くなるにつれて高くなり、罹病期間が20年を超えると80%以上になります。
網膜症が重症化し視力障害を来す例は、最近では年間4000人とされ、成人の中途失明の原因の第2位です。

糖尿病腎症は、通常糖尿病発症5~10年で患者さんの約20%が第3期腎症(顕性腎症)に陥るとされています。

網膜症だけで80%以上の発症率であれば、その他の合併症をあわせると、「必ず合併症になります」は正しいのかもしれません。

糖尿病治療と合併症予防

これは憶測ですが
日本糖尿病学会糖尿病専門医は、必ず合併症になる、というこれまでのデータに基づいて、検査結果などに応じて対処する治療をしていこうという立場なのではないかと思います。
治療として合併症予防をする気はない(無理と思っている)のではないでしょうか。

自己血糖測定の結果で、食後高血糖や空腹時血糖値について質問しても「気にしなくてよい」という回答しかもらえませんでした。HbA1cだけを見ている感じでした。

カロリー制限+運動+薬 の従来型の糖尿病治療を行っている2型糖尿病患者の場合、そもそも自己血糖測定している人は少ないのではないでしょうか。となると、医師は患者の空腹時血糖値や食後血糖値と合併症の発症に関連の視点では症例を見ていない、というかデータを持っていないようなきがします。
そのような医師に「空腹時血糖値が、、、」とか「食後血糖値が、、、」と相談しても、適切な回答は期待できない、ということではないかと思います。

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