糖質制限で耐糖能が下がる説について

糖質制限で耐糖能が下がるということが言われています。
糖尿病治療(対処)として糖質制限をしていて、これ以上膵臓が弱くなるのは困りますから、気になるところです。

耐糖能とは

耐糖能とは、血管内の糖を処理する能力と理解しています。糖尿病でない人は75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)で測定されます。

空腹時血糖値110未満、2時間後の血糖値が140mg未満なら正常型
空腹時血糖値126以上、または、、2時間後の血糖値が200mg以上なら糖尿病型

です。

私は2型糖尿病患者の耐糖能とは、空腹時血糖値と糖質1ℊあたりの血糖値の上昇の程度で考えてよいと思っています。

私の場合は、空腹時血糖値がクリニックの検査で平均125、自己血糖測定で平均120です。
糖質1ℊあたりの血糖値の上昇はおおよそ3です。(これはばらつきが大きいです)

標準的な2型糖尿病の値であろうと思っています。(標準的が最頻値であるかどうかはわかりませんが)

耐糖能が下がるとは

75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)のガイドラインには、「3日間は糖質150g/日以上摂ること」と書かれているようです。
糖質をコンスタントにとっていないと、検査結果に影響する(耐糖能が下がる)ということのようです。

糖質制限をしてると、多めの糖質を摂取したときに血糖値が上がることがあるようです。
厳しい脂質制限で糖尿病が治るかも、と主張する鈴木医師も糖質制限の結果、普通に糖質を取ると血糖値が大幅に上昇したようです。

糖尿病でない人が、血糖処理能力を十分に使わないと血糖処理能力が下がるということと理解します。
これは、筋肉を使わないと筋肉が衰えるとか、お酒を飲まない生活をしていて急にお酒を飲むと酔いが回る、というようなことと似ていて、自然なことのように思います。

耐糖能は回復しないのか

では、耐糖能が下がると、どんどん弱くなって回復しないのでしょうか。
これは、鈴木医師が「糖質リハビリ」というご自身が考えた方法で元に戻したように、使わないとだめになるのではなく、休んでいるだけで使うと元に戻る、ということなのではないでしょうか。

2型糖尿病の場合

2型糖尿病の場合には、長期の糖質制限でも耐糖能は衰えていないのではないかと思います。
江部先生もそのような指摘はされていないですし、ブログへの患者のコメントにもそのようなものを見かけません。
長期間実施されて自己血糖測定されている方の例をお聞きしたいところではあります。

バーンスタイン医師の指摘のように、2型糖尿病患者は糖質1ℊあたり血糖値が3上がるのが耐糖能と考えると、糖質制限で耐糖能は維持される(弱いままで維持される)ということであろうと思っています。

人が本来、血糖値を一定範囲(食後のピークも140未満)に抑えようとするメカニズムをもっているとしたら、2型糖尿病の場合、少しの糖質で血糖値が上がることは、弱った膵臓なりに精いっぱい頑張っていて、むしろ頑張らせすぎないことのほうが大切なのではないか、そんな気がしてきます。

糖質制限をして血糖コントロールできている2型糖尿病患者が「糖質リハビリ」をして糖質をたくさん取ったら、耐糖能が上がるのではなく、糖質を処理できなくて高血糖になっていた状態に逆戻りするだけではないのか、とも思います。
長期間の実証データが出てこないと何とも言えませんけれども。

長期間のカロリー制限では、合併症とともに、膵臓が弱ってインスリン注射を余儀なくされるケースもあるようですから、2型糖尿病患者の場合、糖質の取らなすぎにより耐糖能が下がることより取りすぎで耐糖能が弱る(膵臓が回復不能にダメになっていく)ことのほうがリスクが高いように思います。

糖質制限で耐糖能が下がるという話も、糖代謝が正常な非糖尿病の人と、糖代謝に問題のある2型糖尿病患者を一緒に論じることには無理があるのではないでしょうか。

2型糖尿病といっても耐糖能は人それぞれですから、どの程度の糖質が適度であるかはその人次第、ということでしょう。

2型糖尿病を、肥満型=インスリン抵抗性の影響大、とやせ型=インスリン分布つが弱い、に分けるとしたら、これも一緒に論じるのは問題があるような気がします。(2型糖尿病治療は、どちらかといえば肥満型を前提にしているように感じています。カロリー制限でやせると糖尿病が改善するというのは、その典型例と感じます)

私の場合

糖質制限を始めてまだ10か月ですが、耐糖能が下がった実感(測定結果から)はありません。日々の変動の方が大きいので、データをみても傾向はわかりません。ただ、一日絶食したことがあり、その時は絶食直後の食事は、血糖値は高めにはなりました。(糖質5gで160位)それはあり得ることかなと思います。

家にいて糖質を管理できるときのときの食事は、10~15g/食程度です(筋トレ後は除きます)。食後1時間値は160位がよくある数字です。これでも膵臓は毎回頑張りすぎなのかもしれません。

一日1食は更に糖質を減らす、間欠的ファスティングで膵臓を休ませるなど、もう少し糖質制限を強化したほうがよいような気がしてきました。

その代わり、筋トレができるときは30g程度の糖質摂取、週一回くらいは50g程度の糖質摂取もしてみようかとも思います。

コメント

  1. モン吉 より:

    ホリデーさん、こんばんは

    こちらは9月4日の台風の影響で仕事が忙しく、最近やっと落ち着いてきた感じです。
    関東方面も先日の24号の被害が大きかったようですね。
    被害にあわれた方には、お見舞申し上げます。

    糖質制限を続けての耐糖能が良くなるか悪くなるかは、気になる事ですよね、
    私もずっと続けていると、ひょっとして耐糖能が悪くなるかもしれないという思と、週1回位は糖質を含む食べたい物、ご飯、ラーメン、鮨、パン等を食べて、膵臓を刺激してやった方が良いのかもしれないという事もあって、1人前でなく、半人前ですが食べています。もう11年以上続けています。

    糖質制限で耐糖能が良くなり、あわよくば糖尿病が完治すれば、以前のようにパンでも鮨でもラーメンでも好きなように食べられますが、今度は糖尿病以外の病気、ガン、脳卒中、心臓病・・・等という病気のリスクが大きくなると思います。
    それを考えると、私は体調も良いし、合併症のリスクも小さいので、今のペースでいいかと思っています。

    • ホリデー より:

      モン吉さん
      台風、今年はほんとうに振り回されますね。私は大きな被害は受けていませんが、それでも仕事がキャンセルになったり、混んだ電車に乗らざるえおえなかったり、くらいの影響は受けました。
      被害にあわれた方には、お見舞申し上げます。

      糖質制限を長く続けてかつ体調もよいというモン吉さんは、私の取っては励みになります。

      私も糖質制限まだ1年になりませんが、少なくとも不調にはなっていません。
      血糖値上昇などの耐糖能は良くはなっていないです。

      たまに家族で外食とか人との付き合いくらいには対処できる耐糖能になってほしいものだと思っています。
      ただ、これも、まあまあ血糖コントロールができているので思うことなのかもしれません。

      今現在、すごく良いわけではありませんが、合併症のリスクは結構少ない状態と思い、不安は少ないので。