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糖尿病治療に脂質制限がフィットしそうな事例

現在脂質制限で糖尿病治療に取り組んでいらっしゃるくるくるさんの事例を紹介します。くるくるさんのコメントを青で私の感想を黒で示します。

いろんな情報があふれてて、何が正しいのか悩みすぎてストレスで血糖値上がりそうです。
鈴木先生はブログではあまり文献紹介されてませんが、かなり熱心に勉強されてる感じがします。
この先生は「ボーンブロスで痩せる」という本を今年出しておられ、その本もどちらかというと糖質制限限スタンスですし、過去記事を読むと患者さんにも積極的に糖質制限を指導されてたようですから、シフトチェンジには勇気が要ったことと想像されます。
脂質制限有効に関する文献は王城恋太さんのブログにかなりたくさん紹介されてます。
たとえばこのエントリーとか
https://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-894.html

私は今、NHK出版の「食事のためで死なないために」という本(マイケル・グレガー博士)を読んでいますが、その「病気編」の糖尿病の章にも、2型DMの原因は脂肪であり、脂肪摂取へ減らせば減らすほどインシュリンの働きが改善するとはっきり書かれてて、参照文献も付いてました。

アマゾンの書評を見てみました。ポジとネガの書評(一部)を掲載します。

病人が元気になっても医者は儲からないと本人がいつも言われているように、ここには著者の自論ではなく実験のデータに基づいて食が体にもたらす影響がまとめてあります。

結論すると「体と心の健康のためには未加工の植物性食品をとろう」という内容の本だ。著者の医師であるマイケルグレガーは、さまざまな論文を調べ論拠にもとづいて、食事が大きな原因を占めるさまざまな病気の原因と対策を話していくのだけど、科学的知識の中にもユーモアが散りばめられていて、かなり読みやすい。

著者のマイケル・グレガー氏は vegan です。全編にわたり、肉食はとにかく避けるべきで、野菜と果物を取れ!との主張が繰り返されます。

野菜と果物をたくさん摂ろう。それは良いだろう。しかし魚、鶏肉、牛肉、豚肉、他の肉、乳製品は摂るなという。それぞれに理由が述べられているが、矛盾が多々あり納得出来ない。

米国糖尿病学会の食事パターンに出てきた vegan ですね。広い意味では採食主義の範疇に入ると思います。糖尿病治療に関わらず、これはそれが合う人がやればいいのではないか、と思っています。
目の前に本があれば読んでみるかもしれませんが、お金をかけて買う気にはならないですね。

私自身は、おそらく20年前くらいから糖尿病で、20キロほど減量して運動して(カロリー制限で)、検診でA1cは5.5-5.8くらいだったので医者にかからずにいましたが、5年ほど前に6を超え、それでもそのままにしていて、2年前に糖質制限を知り、一年間実践しました。

20kgの減量というのはくるくるさんの身長がわかりませんが肥満型ではないかと思います。カロリー制限でHbA1cが6未満を維持できたのであれば、インスリン分泌は十分にあるのではないかと推測します。
ですから、まあ、私とはパターンが違いそうです。(私は5~6キロやせてBMI21台、40年前の体重に戻っているので、どちらかといえばやせ形メタボでたぶんインスリン分泌が弱いので食べてもおなかポッコリ以外は太らなかったので)

体重は最初減っただけでその後はむしろ増えて、明らかに内臓脂肪が増えていくのを実感。
肉食べ放題でしたから思い切り食べてました。体調もなんだか悪くなっていきました。
人参や玉ねぎさえも避けて、肉やソーセージやチーズを多食するのが本当に健康的なんだろうか?と疑問に思い、市販の糖質制限パンやスイーツに添加物が多いのも気になりましたし・・a1cは6まで下がりました。
でもこんな食事続けたら別の原因で死ぬんじゃないだろか、なんて思い、少しづつ
糖質を取る生活に戻し(ロカボ程度)、そのうち油断してお菓子やスナックも食べるように
なってしまい、一年後にA1cは7.2に。
こりゃもう医者に行くしかないと覚悟を決め、今年一月からメトホルミンとマリゼブを飲み、6月にマリゼブをカナグルに変えてもらいました。

くるくるさんには糖質制限が合わなかったというか、糖尿病治療としては十分な糖質制限を行わなかったということでしょうか。

私の場合は、青い生野菜を取ることが増えたので(+糖質が少しありますがキャベツは好きなのでキャベツのセンギリはよく食べます)、食事をしていて不健康な食事だとは感じないです。肉はもともと好きで特に鶏肉が好物なので鶏肉はよく食べますが、私の場合は肉ばかりだとそうそう食べられないので、納豆、豆腐類も多くとっていると思います。お酒はあまり飲まないのですが、この季節、糖質オフの発泡酒、肉野菜炒め、ご飯の代わりに枝豆、というのは結構いけると満足しています。そうそうタンパク質ばかりはとれない(食べられない)ので、オリーブオイルのドレッシングやおやつにナッツを食べてカロリー不足にならないように意識はしています。体重は測っていますが、カロリー計算は今はしていません。(最初のころは食べても食べても体重が減るので、食事のカロリーも書いていましたが)

ところで私の行っている糖質制限は、カロリー無制限ではなく、適度なカロリーを取る=カロリー不足にならない、カロリーを取りすぎない(182㎝、71㎏の私は、一日2100~2500カロリー程度を目安にしています)です。

そして、脂質を制限し、菜食中心(野菜と全粒穀物とフルーツ)の生活を初めて3週間ほど。
時々肉と魚(脂がないもの)を食べます。体重は4キロ落ちました。
7月20日の検査ではA1cは6.0でした。
先月2週間リブレを付けて血糖値モニターしてみましたが、概ね良好なコントロールでした。
体調も気分もよく、甘いものやジャンクフードへの欲求が消えつつあります。

血糖コントロールもうまくいって、かつ体調がよく感じるというのがいいですね。くるくるさんにはこの食事法があっているということなのでしょう。

脂質制限と糖質制限は対極の食事法でその根拠となる考え方も相いれないものだと思います。
どちらが正しいかではなく、どちらもうまくいっている人がいることを事実として受け入れることが大切なのではないかと思います。
また、自分に適しているからと言ってその方法を絶対視して、他の方法を否定することはしたくないですね。

2型糖尿病患者の場合、いろいろな食事法があるとしたら、自分で選択するにも、自己血糖測定はしたほうがよいのではないか、とは思います。自分に合っているかどうかの一つの根拠になりますから。

糖質制限でずっと健康的な生活を送れる人もおられるのでしょうが、私はとても一生続けられない(年老いて自炊ができなくなったらどうすればいいのでしょう。)と思いました。

年老いて自炊できなくなったら、その時の標準的な食事以外はどんな食事法も行うことが困難なのではないでしょうか。介護食も、糖質制限とかveganとか地中海食とか選択ができる世の中になるとよいのかもしれませんね。

ただ、入院したときに強制的に糖質摂取させられることや、震災のようなことが起こった時の食糧は確かに心配といえば心配です。

糖質制限論争も最近は宗教論争みたいですし、バックには拡大をつづける糖質制限ビジネスがあるんじゃないかと思えるし。

これは、私の感じ方とは異なるので表明しておきます。(ただし、このことについて議論はするつもりはありません)
くるくるさんが宗教論争という単語んどのような意味を持たせてお使いなのかわかりませんが、私は、1つの食事法が絶対正しい、他の方法は否定し排斥すようとすれば、科学的な、あるいは合理的な議論にはならない単なる自己の価値観の押し付け、他者排斥になると思います。そういう意味で宗教論争という言葉をお使いだとしたら、少なくとも私はそうはならないように意をつけたいです。糖質制限否定派のほうが論理的でない否定をしていると思うことはありますが、宗教論争のような純粋差ではなく、立場や思惑による批判のための批判と感じることが多いですね。
そもそも、糖質制限かカロリー制限か、あるいは糖質制限か脂質制限か、というような2者択一は不毛な議論だと思います。どうもどのよう方でもうまくいっている人がいるのだから、その事実を見て、どんな場合にどの方法が最適か、が建設的な議論ではないか、と思います。かつこれは、医療の専門家にぜひ考えてもらいたいことです。

ビジネスの影響といえば、マーケットの大きさや影響力の大きさとして糖質制限より糖質摂取のほうが大きいと思います。特に糖尿病治療の場合は、薬の有無にかかわるので、製薬業や医師(薬がないと医師の経営は大変ですから)の影響が強いと推測していますので。(あくまで推測ですがかなり確信しています)糖質制限ビジネスが何なのかもよくわかりませんが、仮に糖質制限業界があったとして、飲料などの食料品産業や農業に比べれば圧倒的にマーケットも政治力も資金も小さいと思うのですが。

エビデンスといえば、人類がもともと肉食だったというエビデンスはありません。(私はクリスチャンですが、聖書によれば人間は菜食中心の雑食です。)ケトンだけで生きれるならなぜ体は糖が不足すると必死に糖新生するのか・・・などなど疑問はたくさんあります。

穀物を作る以前の人類が、という話は糖質制限派の医師から出てきますね。私は個人的にはそのことに興味がありません。私の糖尿病治療に糖質制限が有効か、ということとは関係がないような気がするので。

不勉強なのですが、縄文以前の日本人は肉食中心の雑食だから今の私たちに糖質制限がよいのだ、という論は、1960年代、70年代の糖尿病が少なかった日本人の食事が糖尿病治療の良いのだ、という説とロジックとしてはあまり変わらないような気がしています。ただ、その論をよく勉強していないので、議論をできるレベルではありません。(こういうことを言っただけでけしからん、ということになると、困りますが)

プラントベースダイエットについて調べてて、この記事を見つけました。2年ほど前のものですが。
engineer-on-a-diet.blogspot.com/2016/01/blog-post_11.html
こういうロジックもあるようです。

私が思うに、糖質制限はそれほど食いしん坊ではない人にはいいのかもしれません。必然的にカロリーロスになり、体脂肪が減って、体調も改善するでしょうから。
私のような大食いで食い意地の張ったデブ(笑)は、肉類無制限って言われればほんとにアホほど食べてしまうのです。
今思い返せば、大好きなご飯が食べれない悲しさを肉やチーズや低糖質スイーツの爆食で紛らわしていたのかも。だから体脂肪は増えるばかり、体調は悪く、頭は回らない、という状態でした。
糖質制限中に、新米が出たので炊き込みご飯を炊いて、たまに一杯くらいはいいよね、って食べて、その後血糖値測ったら200越え。糖尿病は全然治ってないし、一生ご飯食べれない体になったのかと落ち込みました。

私の場合は、そういえば最初の一か月くらいは空腹をかなり我慢した記憶があります。と同時にカロリー不足にならないようにナッツなどの間食と食事の際のオリーブオイル等の摂取を意識していました。もともとおやつ大好きだったので、今でもおやつ食べたい、と思うときもあります。ただ、空腹感は減ったような気はします。

低糖質スイーツというのはあまり手を出していません。食べたこともあるのですが私にはあまりおいしくなかったです。今は高カカオのョコレート効果だけは、常備しておやつに1,2個食べています。

くるくるさんの行っていた糖質制限と私の行っている糖質制限の食事は、少し異なるのかもしれません。

それより、自分に合う食生活パターンだったか、ということが重要なようですね。

今はまず野菜をいっぱい食べて、それから主食という食事ですが、意外なほどつらくないです。私は肉を我慢するより、ご飯我慢するほうがつらかったんだな、ってわかりました。
NGだったフルーツも毎日たくさん食べてます。じゃがいもも罪悪感なしに食べれるし!
気のせいかもしれないけど、体の中が浄化されて、健康になってく感じがします。
また報告させてください。

健康になっていく感じ、というのがいいですね。このまま糖尿病のコントロールもうまくいくとよいですね。
また教えてください。

 

くるくるさんは、私とは食事療法が異なります。その根拠となる考え方も異なるわけです。その違いは、体質の違いによるものかもしれず、食生活の習慣によるものかもしれず、価値観の違いなのかもしれません。ただ、糖尿病に対処しつつ健康にくらしたいということでは共通のはずで、それぞれの違いを認めつつ情報の交換ができ、ブログに発信できればうれしい限りです。

 

コメント

  1. くるくる より:

    こんにちわ。
    記事にしていただいて、とっても恐縮です。
    私は身長が163㎝で、体重は高校生のときにすでに80㎏を超えていて
    20代のころはおそらく85キロくらいでした。
    その間、何度かダイエットにチャレンジしましたが続かず、いつもリバウンド。
    30代半ばで糖尿病だと確定診断され(その何年も前から自覚症状ありましたが
    恐くて目をそらしていました。)、薬を処方されるも、こんなものを一生飲むのは
    嫌だ!とダイエットを決意し、薬は捨てて、食事と運動でがんばりました。
    あの時は「脂肪燃焼スープダイエット」を繰り返しました。野菜スープを
    ベースとしたダイエットで、今思えばあれも低脂質の菜食ベースでしたね。
    朝晩ウォーキングもがんばり、85キロを65キロまで落としたのです。
    その後、違う病院に行って血液検査だけお願いしたら、血糖値もA1cも正常との
    ことで一安心。
    それが2005年のことです。その後、時々市の検診を受けました。

    2005年 A1c 5.3 体重65kg
    2007年 A1c 5.5 体重65.2㎏
    2008年 A1c 5.5 体重65.9㎏
    2009年 A1c 5.9 体重67.8㎏
    2012年 A1c 6.4 体重66.7㎏
    2016年 A1c 6.2(NGSP) 体重67.6kg (この1年前より糖質制限)

    じわじわと体重は増え、A1cは上昇しています。
    それでも病院は行かず、自分でなんとかできないものかと
    模索していました。

    そして2017年11月、突然の網膜剥離(糖尿病とは無関係のもの)で
    入院。その時の数字がA1c7.6(NGSP) 空腹時血糖が193でした。
    パニック状態になってたのでストレスでかなり上がってたかもしれません。
    皮肉にも入院中に、3食白米を食べるという生活を久々に体験。
    毎食前に血糖値を測られるんですが、だいたい200くらい。

    退院して、今年の一月から近所の内科を受診しています。
    体重は70キロくらいになってました。
    1月から週に一度のマリゼブ内服。
    一か月後にA1cは6.6、さらに一か月後に6.0まで下がりました。

    6月からマリゼブをカナグル(SGLT2阻害)に変えてもらいました。
    体重が増加し、むくみがひどかったので、このほうがいいかなと
    思い。カナグルのせいか体重は減り始めました。
    カナグル飲み始めて一か月の7月中旬はA1cは6.0で変わらずです。
    その後、徐々に菜食中心の低脂肪の生活を初めて、筋トレも少々。
    今朝の体重が65.4キロ。久々に65キロ台です。

    現在55歳の女性です。

    毎日、たくさんの野菜と穀物と果物を食べてます。
    しばらくはこれでがんばってみます。
    薬もいらない、食事もふつうに何でも食べれる、
    そんな状態になりたいです。

    • ホリデー より:

      くるくるさん
      詳しい情報をありがとうございます。
      素人考えですが、85キロから65キロに落としながら、不具合がなかったのなら、その時のパターンがあっているのではないでしょうか。
      くるくるさんは低脂肪の菜食中心のほうが、太らなくて体調もよく維持できる可能性が高いのではないでしょうか。
      330代の時できたのだし、数字が悪くなったといってもそれほどひどいわけではないので、きっと今のペースで体調維持できれば薬なしでやれるような気がします。
      私の場合は糖質制限だとしっかり食べないとやせてしまうので、そこに気を付けています。ほんとに人それぞれですね。

      太れる人というのはインスリンの分泌はかなりあるのだと思いますから、今の食事と食後高血糖がなければ、きっと目指す状態が実現できるのではないでしょうか。

      お互い無理せずやっていきましょう。