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糖質制限反対派の医師の主張を考える

糖尿病の治療として糖質制限を行っている私としては、反対派の主張にも関心を向けて理解することが必要と思っています。
素人が素人なりに自説を展開するのはよいと思うのですが、専門家である医師の主張はある程度客観性を持ってもらいたいと感じます。非専門家は、専門家であるから正しいだろう、と思ってその説を見るのでそれについての配慮や責任はあるのではないかと思います。

糖質制限反対の急先鋒のような岡本卓氏の書籍を改めて読んでみました。(東北大学のマウス実験でも江部先生の見解に、全否定のような反論をされていた記憶があります)

この書籍では、糖尿病治療の糖質制限は短期間はよいかもしれないが、長期間は勧めない、との主張をされています。

以下一部引用します。

「血糖値を下げるだけ」が目的ならば、糖質制限食で十分に目的が達成されたことになり、喜ばしいことです。しかしながら、糖質制限食で命が永らえるのか、心筋梗塞が予防できるのか、寝たきりが予防できるのか、という命題については何の根拠も示されていません。ひょっとしたら、がんを増やす増やすかもしれないのです。それは脅しではありません。最近の研究では、がんは血糖のない環境で選択されて出てくる-正常細胞は血糖のない環境では淘汰されてしまうけれども、がんはむしろ増殖のシステムを整えて出て来ることが解明されてきています。ですから体内で糖が少ない状況が作られるとがんが発症する可能性は否定できません。
ー薬が減らせて、血糖値にもしばられない糖尿病最新療法(岡本卓)より-

糖質制限は長期的安全性の医学的なエビデンスが十分ではありません。20年、30年の実績がありませんから。

ですから「糖質制限食で命が永らえるのか、心筋梗塞が予防できるのか、寝たきりが予防できるのか、という命題については何の根拠も示されていません。」は間違いではありません。

しかし、これ、糖質制限を「日本糖尿病学会の勧めるカロリー制限」に変えても全く同じことが言えます。

カロリー制限の効果に関するエビデンスを見たことがありません。

2型糖尿病が長期で見れば多くの場合に合併症が出ることや進行性の病気であると言われていることをエビデンスとすればカロリー制限の効果は押して知るべし、です。

さらにカロリー制限でなく別のどんあ食事法でも、命が永らえるのか、心筋梗塞が予防できるのか、寝たきりが予防できるのか、に長期的な根拠のある食事法はないと思います。

著者の記述は、私には科学的あるいは論理的なものというより、糖質制限を否定するためのPRのように感じます。

がんの発症については、この記述をするのは何か根拠になる調査研究があるのだと思われます。

しかし、がんについてはケトン食ががん治療の対策として用いられているなど、糖質制限に効果があるとの情報もあります。

そのような調査研究もあるはずで、この著者がそれをしらないとは思えません。糖質制限の危険性を思わせるような情報だけを記載しているように思えます。ですから糖質制限反対PRに思えるのです。

医師が述べていることが客観的な事実のみであるというのは幻想のようです。それぞれの思惑がありそうです。調査研究ですら最初からこういう結論を出したいとの仮説(思惑)によって行われている者があるようです。

食と健康や糖尿病対策については真実はわかっておらず、医師といっても価格的真実でなく単なる仮説を言っているだけ、と思って情報に接したほうが賢明だと思うようになりました。

真実が発見されれば、だんだんそれが支持されるようになるはずですから、時間の経過を世の中の反響を見て考えればよいのではないでしょうか。

話は全く変わりますが、テニスの大坂なおみ選手、糖質制限で成果をあげたようですね。

スポーツ選手に効果的だからと言って、糖尿病治療とは直接関係はありませんが。

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