糖質制限の賛否-医師や大学教授など専門家の主張の受け止め方

糖尿病治療に硬質制限はまだ世の中の見解は定まっていません。肯定派もいれば否定派もいて見解は様々です。
様々な情報をみて、糖尿病治療として自分が何を選択すればよいか自分が行っていることを続けてよいか迷うこともあります。

先日も週刊新潮に糖質制限否定の記事が2週にわたり掲載されたようです。(読んでいないので内容の詳細が知りませんが)糖尿病治療を糖質制限で行っている糖尿病患者は心配になり江部先生のブログを見ます。当然のごとく誰が質問をしていて江部先生が答えていて、それを見て糖尿病患者は安心します。そんな人も多いのではないでしょうか。私一人かもしれませんが。

糖質制限は賛否両論あり、かつそれを専門家である大学教授や医師が主張されるので、素人は右往左往してしまうわけです。専門家に頼るしかないこともありますが、なるべく自分で考えることができるようにしたいものです。ちなみに今回の新潮の記事については私はそれをわざわざ見ようという気にはなりませんでした、右往左往の程度は低くてすんでいます。江部先生のブログではどうなっているのかな、という興味でブログは見ましたが、江部先生の意見を強く知りたいと思うようなことではありませんでした。

私たちは

「真実は一つ」と考えます(コナン君みたいですが)
科学はその真実を解明することができる
科学者がその真実を解明してくれる・知っている

と考える傾向があるのではないでしょうか。

近代科学が解明した真実によって私たちは恩恵を受けています。私たちの生活を支えている多くの道具や社会システムが科学(の解明した真実)に支えられています。中学校や高校で習ったような法則の類ですね。その科学に信頼を置くことができるので、ビルや建物が倒れない、橋が落ちない、自動車は爆発しない、電子レンジは火を噴かない、、、、などなど安心して便利な生活ができるわけです。物理学や工学分野の多くが一つの真実を解明してくれています。

医学も同様に真実を解明している学問だと思うから、医師を先生と呼び、その医師じっとりの治療を受けて私たちは安心します。専門家である医師や大学教授が、○○が健康に良い、と言えばそれが真実であろう、と素直に思います。「真実は一つ」と思うから、学者の賛否が分かれれば戸惑うわけです。糖質制限の安全性については、自分の健康に直接影響することですから、安心したり不安になったりするわけです。

私が仕事をしている企業社会では、経営、経済、心理などの学問は、自分の企業はあてはまらないこともある(むしろ多いかもしれない)と考えます。理論上は正しくても現実社会では異なるかもしれない、例えば経済学者が株で儲けることができるかというと話が違う、全ての企業に当てはまる利益の出し方の理論などない、というようなとらえ方をすることが一般的です。学問が方法論を提示してくれれば、うのみにするのではなく自分たちが使う道具として有効かどうかを考えます。私は人や組織に関する領域で仕事をしていますがこの分野では「真実は一つ」とは言い難いです。人のやる気一つとってもいろいろな要素があります。まして複数以上の人で構成される組織に起こることには、複雑系というのかあまりにたくさんの要素があります。こうすればうまくいくという「一つの真実(正解)はない」ということです。

医学は、理系の学問なので物理学などのように「真実は一つ」であり解明できるのだと思っていましたが、ヒトの体の機能の一部のメカニズムについてはその部分もあけれども、複雑系で「一つの真実」をを解明するのが難しい、あるいは「たくさんの真実がある」という部分もあるのではないかと思うようになりました。

「血糖値を上げる主な原因は糖質摂取である、したがって糖質摂取を少なくすれば血糖値上昇は少なくなる」というのは科学的真実であろうろ素人なりに考えています。
「糖質制限は長期的に健康に有益である」とか「糖質制限は長期的に健康に害がある」というのはいずれも一つに断定できる真実とは言えないのではないでしょうか。人の体は人間が作った工業製品のように全てのメカニズムが解明されているものではありません。ヒトの健康というような人のメカニズム全てがかかわるようなことは、社会全体とか組織と同様に複雑で、「一つの真実」とは限らないし今の科学では一つの真実の解明はできていない、と考えてよいのではないでしょうか。

生理学とか生化学などは「真実は一つ」の科学なのかもしれません。しかしヒトの健康と食事全体というテーマは人文社会科学のような真実(正解)は一つとは限らない領域なのではないでしょうか。それを「真実は一つ」のロジックで正しい、間違っているという主張には振り回されないほうがよいと思います。

糖質制限の長期的安全性への肯定も否定もこれからまだまだ出てくるのでしょうが、すぐに決着がつく問題ではなさそうです。ヒトの健康と食事という複雑なテーマ全体の専門家はいないと思うと、断定的な見解はまず疑ってみる、という態度でよさそうな気がします。
そういう意味では、糖質制限を絶対正しいととらえるのもどうかなと思います。

私自身は糖質のとりすぎは体に良くない、という論は正しそうな気がしています。
2型糖尿病患者の私は、病気への対処として血管を傷つけるリスクがあると言われている血糖値180を超えないように糖質摂取量を制限しています。
今のところ、血糖値のほか、高血糖から脱出して日中の眠気がなくなるなど良い結果も出ています。
長期的な安全性について確信しているわけではないので、定期的な受診・血液検査などは続けるつもりです。

専門家である大学教授や医師の糖質制限についての賛否両論については関心を持ちつつ、これは科学的真実(真実は一つ)ではなく、あくまでその人の主張である、というとらえかたで、振り回されないようにしたいと思っています。今のところは、です。

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